ビジュアルノベルって言われても……
正直、触れたこと無い人には、よく分からないって方もいらっしゃると思います。
あまりご存じの無い方のために「ビジュアルノベルとは」のチャプターで、なるべく伝わりやすく書かせて頂いてます。
また、ビジュアルノベルに馴染みがある方は、目次からおすすめ作品へとお進みください。
ビジュアルノベルとは
簡単に言ってしまえば、小説ゲーム(ノベルゲームと広く言われる)と説明できるかもしれません。映像や画像、音楽とともに、文章を読み、ストーリーを味わうところに醍説醐味があります。「かまいたちの夜」のようなサウンドノベルや、「シュタインズ・ゲート」のような選択肢で分岐を楽しむADVジャンルのものも含まれます。
なかでもビジュアルノベルは、キャラクターの立ち絵や、背景、さらにはムービーシーンの映像など、視覚効果へのこだわりがあるものをいいます。当然、さらにストーリーに厚みを持たせることになります。
感覚的に言えば、読書好きの方なら、音楽を聴きながら小説読むと、より情感たっぷりストーリーに入りこめた、なんて経験されたことがある方もいらっしゃるでしょう。偶然に小説と音楽の相性で感極まったりします。
そこに視覚的にイラストや映像まで流れるので、ある種の映像作品のような感覚も覚えます。
それをクリエイターは狙って演出できるので、その感動と躍動を読み手に伝えることができるわけです。気に入った作品や作者ができると、続編が気になるようになったりします。小説好きが、東野圭吾や村上春樹の新作を待つように、たくさんのファンが実はいます。
小説に比べると、アングラに感じてしまう方もいるかもしれません。ただしその世界を知ると、次回作を待つのが、私のように1つのライフワークのようになります。
おすすめ作品3選
さて、ここでは、特に最近はスマホアプリが多くなってきているので、アプリ編ということでお勧めしたいと思います。たくさんある中の、私おすすめの3作品をご紹介したいと思います。
LTLシリーズ(LOOP THE LOOP)
公式サイトより引用
根強いファンを持つsweet ampouleさんの代表作です。
死者の遺恨が作り出す、仮想世界のような空間。そこは本人が思うものが出せてしまう、四次元ポケットような世界……そこで、巻き起こるSFミステリー。
終盤では、犯人とその手法を読み解いていく、推理の答え合わせが必見です。また、登場人物の設定や描写も、ストーリーに深みを与えていて、それぞれのキャラクターに思い入れを持って、プレーできます。
長期シリーズで現在、第8作品まで制作されており、本編全て無料でダウンロードすることが出来ます。各作品全て時間をかけて制作されており、およそのプレー時間は8時間程度で大変納得の作品です。
sweet ampouleさんは、他にもいくつも作品を出されており、「ホワイトボオド」や、「○○で待ってる」シリーズなど、ミステリーやサスペンス系がお好きな方は、プレーされること、お勧めいたします。無料アプリが非常に多く、有料アプリも良心的なお値段でストアアップされております。
ANGEL WHISPER
公式サイトより引用
ゲーム制作集団Child-Dream (RPG,アドベンチャーゲーム) forPC,iPhone,iPad,Android
亡きゲーム作家の遺作(そういう設定?サイトでは言及されおりません。)。
実在するサイトをブラウザー検索しながら進めていくので、まるで現実のような錯覚を起こすADVです。ストーリー構成が秀逸で、最後までハラハラと読み進めてしまいます。ラストが特殊な終わり方をするので、実際にプレーして確かめていただきたいです。
シナリオライターMystaさんの書かれるストーリーは秀逸で、他にもChild-Dreamさんのアプリは、全て無料ですので是非お試し下さい。PCブラウザ、スマホアプリどちらでもプレーできます。
また、「千里の棋譜」という作品が、2020年2月27日にゲーム機で発売されます。気になる方はチェックしてみてください。 将棋を題材にしてますが、私のような将棋ど素人でも、分かりやすい話になっていて、個人的にはおすすめです。
誰ソ彼ホテル(たそがれほてる)
あの世とこの世の狭間にある「誰ソ彼ホテル」。主人公の音子は、なぜここにいるのか思い出せず、成り行きから、ホテルの支配人にホテルマンとして雇ってもらうことになります。変な出で立ちで、不思議な客ばかり来るホテル。はたして、音子はこの世へともどれるのか……「人生"最後"の謎解き」が、テーマの作品です。
株式会社SEECさんの有料アプリですが、お値段以上の満足感です。CV(声優)の声が入っていたり、テーマ曲まである作品で、キャラクターや背景の絵まで不思議な世界観のビジュアルに拘った、ファンの多いADV系作品です。
SEECさんは、有料アプリですが他にも、「ネバーランドシンドローム」や「監獄少年」など、絵がキレイでビジュアルノベルファンには、たまらない良作が多いです。
ビジュアルノベル好きは一応、チェックしておきましょう。
他にもいい作品は、いっぱいありますので、是非皆さん探してみてください。